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香水の濃度表示はどう違う?パルファム・EDP・EDTの読み方

先に答えると:一般には、パルファム、オードパルファム(EDP)、オードトワレ(EDT)、オーデコロン(EDC)の順に、香料濃度の高い区分として紹介されます。一方、何%から何%とするかは参照する資料やブランドによって幅があります。名前だけから個別商品の正確な濃度や持続時間を計算せず、商品ごとの説明を確認しましょう。

濃度表示とノートは、別の情報

パルファムやEDP・EDT・EDCは香水製品の種類を示す表記です。一方、トップ・ハート・ベースノートは香りの構成や印象を説明する言葉です。EDPだから特定の香料が入る、あるいは特定のノートが長く続くという意味にはなりません。ノート表記の読み方は香水ノートのガイドで説明しています。

公開されている割合は、資料ごとに異なる

数字の違いを確かめるため、資料に書かれた範囲をそのまま並べます。以下はそれぞれの資料の目安で、全ブランド共通の規格や個別製品の処方表ではありません。

  • 日本香料工業会の技術資料:パルファム15~40%、EDP 10~20%、EDT 5~15%、EDC 2~10%。
  • SHIROのブランドガイド:パルファム/エクストレ15~30%、EDP 8~15%、EDT 5~8%、EDC 3~5%。同ページは値がメーカーや製品によって異なると注記しています。
  • MUGLERのFAQ:パルファム16~25%、EDP 11~15%、EDT 6~10%、EDC 3~4%。

この比較では、同じ名称でも資料によって示される幅がそろっていません。したがって、たとえば「EDTなら必ず○%」と決めたり、商品名だけをもとに配合率を断定したりするのは避けます。割合が掲載されている場合も、そのブランド・商品についての公式説明を確認してください。

濃度だけで、香りの時間は決まらない

皮膚上の香料成分の放散を調べた研究では、成分ごとに放散速度が異なり、アルコール溶液と石けん基剤でも差が報告されています。この実験はEDPやEDT製品の持続時間を比較した試験ではありませんが、濃度区分だけで肌の上の香りの時間を計算できるわけではないことを考える材料になります。

ブランドが商品ごとに持続時間を案内している場合は、その製品の説明として読み、別の香水にそのまま当てはめないようにします。時間の確認方法は香水の持続時間ガイドをご覧ください。

選ぶときに確かめること

  1. 表示名と商品説明を一緒に読む。EDPなどの区分だけでなく、ブランドが公開するその商品の使い方や持続時間を確認します。
  2. 好みの香りかを実際に比べる。同じ香りのEDP・EDTがある場合も、名称だけで香り方や配合が同一とは考えず、可能なら各商品を試します。ムエットと肌の使い分けは香水を買う前の試し方へ。
  3. 濃度を品質の順位にしない。濃度表示は製品の種類を読む手がかりです。自分に合うかは、香りの印象、使う場面、商品固有の案内を合わせて判断します。

迷った場合は、濃度の数値を推測するより、ブランドの商品ページや店頭の説明でその製品の情報を確かめるのが確実です。

参考文献・出典

  1. 日本香料工業会, 周知慣用技術集 香料 第3部 香粧品用香料香水カテゴリーごとの一般的な濃度範囲を掲載する業界技術資料。個別商品の規格ではない。
  2. SHIRO, オードパルファムとオードトワレの違いとは?ブランド公式ガイド。自社ガイドに示す参考範囲と、メーカー・製品による差の注記。
  3. MUGLER, Customer Service FAQ: Perfumeブランド公式FAQに掲載された、各カテゴリーの濃度範囲。MUGLERの説明例として参照。
  4. Vuilleumier et al. (1995), Headspace analysis study of evaporation rate of perfume ingredients applied onto skin皮膚上の香料成分の放散を調べた研究。EDP/EDTカテゴリーの比較や一律の持続時間を示すものではない。